ひじを張るやつ

地下鉄南北線でのこと。
飯田橋で最後尾車両に乗り込むと、嬉しいことに座ることができた。カバンから村上龍希望の国エクソダスを取り出し、両隣の方々に嫌な思いをさせないように気を付けながら読み出した。


しばらくすると、左隣の男の肘が嫌な感じで自分の肘に当たり始めた。自分の肘が肩幅よりはみ出していないことを確認できたので、無視してそのままほっといたんだけど、彼はしきりに肘を動かすんだ。彼のカバンから本を出す時もゴツゴツ当たる。ケータイを出す時もゴツゴツ当たる。
よく見ると、彼の体格は自分より少し大きい程度なのに、膝がうーんと前に出ていて、吊り革を掴む人の邪魔になっている。
あ、そんなやつなんだと合点がいった。満員なんてお構いなし、肘も膝も張り出してここは俺の場所だーと主張してるわけか。
相当な未熟者だなぁ。


幸い右隣のドア横席が空いたんで、さっさと席を移った。
あ〜、すっきり。