Eテレの放射能汚染地図3を観て

放射能汚染の数値を見て危険なのかそうで無いのかをすぐに判断できる人は、そう多くないだろう。
特に被災地以外に住んでいる人にはよくわからないと思う。いや、被災地に住んでいる人々でもその多くの人がわかっていないんだ、ということが、この番組を観て分かった。ほとんどの人々は漠然とした不安を抱えつつどうしたら良いのかわからずにいるというのが実態だろうと思う。


行政側は、さっさと汚染数値の危険レベルを明白に示すべきだよね。
知った上で、住民が自ら考え行動することができるようにすべきでしょう。


NHKのホームページに東北地方の主な自治体の空間放射線量測定値が掲載されている。3.11以来の一日の平均値が表示されている。
ここにIAEAが示している一般住民が一年間に被爆する許容値が1000マイクロシーベルトと表示されている。つまり、1ミリシーベルト/年である。
そう、国際的には1ミリなんだ。


では、これを1時間あたりにすると幾らになるか?
この計算は難しいことでは無いんだ。1000マイクロを365日で割り算すると1日あたりの数値が出る。約2.74マイクロになる。これをさらに24時間で割り算すると1時間あたりの数値が出る。約0.11マイクロだ。小数点第二位を切り捨てて0.1マイクロと覚えておけば良いね。


因みに原発事故以前の日本国内の平均的被爆量は、高い所で0・05マイクロ程度のようなんだ。
だから0.1マイクロというと事故以前の約2倍ってことになる。なんとなく、これなら問題は無いんじゃないかなぁと思う。
これが10倍の0.5マイクロとか、20倍の1.0マイクロということになると、俄然不安になるよね。


NHKホームページによると、福島原発からだいぶ離れた福島市が今でも1時間あたり1.2マイクロ程度らしい。相馬市は1.0マイクロ程度。
つまり、事故以前の20倍以上を今でも外部被爆し続けているということなんだ。これは怖いよね。


では、この空中放射線量の元は一体何なんでしょうか?つまり、放射能を出し続けている物質は何なの?
それがセシウムなんです。放射線放出量半減期が2年のセシウム134と30年のセシウム137です。
このセシウムが土の中に溜まっているんです。落ち葉のたまり場、木の下、雨どい、屋根、下水道、庭、いろんな所に溜まってる。
この溜まったセシウム等の放射性物質を取り除く事を除染(ジョセン)と言うわけです。