看護師3人巻き添え事故から学ぼう、「交差点の怖さと警察の怠慢」

センター南駅から昭和大学横浜市北部病院を望む

事故が起きた交差点:小さく献花台が見える

昭和大学横浜市北部病院につながる都筑区中央の交差点で起きた看護師
3人の巻き添え事故は、あまりにも痛ましい。
現場を見てきた。
3人が信号待ちしていた一角に献花台があって多くの花が手向けられてい
た。そこから少し離れたところにも献花があり、更に少し離れたところ
にも献花されていた。それは、3人が離れた2つの献花の場所まで弾き飛
ばされ、そこで絶命したということなんだなと、事故当時の状況を生々し
く想像させた。
翌朝、再び行って来た。
離れた2つの献花は無くなっていた。
家族や関係者の皆さんを慮っての処置なんだろうと思う。

最近の交差点は以前より怖くなったと思うのは私だけじゃないはず。
赤信号に飛び込んでくる車があまりにも多い。
いつのころからか、そうなってしまっている。
横浜でも、福岡でも、熊本でも、大分でも、唐津でも
多分、日本全国どこでも同じ傾向だろう。

交差する道路の両方とも赤信号(ダブル赤)という時間がある。それは
僅か3秒程度ではないだろうか。以前はこのダブル赤のおかげで事故が
減ったんです。
今では、ダブル赤は駆け抜けるサインであるかのように速度を上げて
飛び込んでくる。おかげで右折車は矢印信号がないと右折できなくなっ
てしまった。

今回の事故もダブル赤を駆け抜けようとして起きてしまったらしい。
驚いたことに事故を起こした未成年の大学生は、自分の前を走行してい
た車が停止しようとするのを見て、止まるどころかその横をすり抜けて
交差点に飛び込んだらしい。
対向車線の右折車は、その対向する先頭の車が停止するのを見て、安心
して右折を開始したに違いない。
このドライバーを責める事はできない。

なんてばかばかしい事故なんでしょう。
人間が生来持っている愚かな癖:ぎりぎりのタイミングなら間に合う方
に賭ける。危険だと分かっているのに。

それが命を賭けた行為だということは冷静な時は理解できる。しかし、
理解していない。そして、「間に合う!」と勝手な判断を下した後は、
もう止まらない。
脳がGOサインを出して狭い視野の中を駆け抜けようとする。

六本木ヒルズの自動回転扉に子供が挟まれ死亡する事故があった。あれ
も同じような心理が惹き起こした事故と言えるのではないだろうか。

この二つの事故を起こしたのは未成年者だが、大人なら起こさないだろ
うか?
答えは「ノー」でしょう。
ダブル赤の交差点を駆け抜ける運転手のほとんどは大人です。
年齢は関係ないんです。
人間が生来持っている愚かな癖なんですから。
横断歩道を渡る歩行者だってそうですよね。
歩行者の場合は、もう一つ愚かさが足されると思います。
それは、「車には自分が見えているはずだから轢かれるわけが無い」と
いう過信・思い上がりです。

人間は、「ぎりぎりというタイミングの時に暴走する癖がある」と思う
んです。リスクが見えなくなってしまうんですね。

だから、交差点は怖い。
そんな交差点を放って置いている警察の怠慢さに怒りを覚えます。
交差点が一番危険なんです。
何か対策が必要です。

「ダブル赤」の時間を10秒にするというのはどうでしょうか!?
交差点に人も車も居ない時間帯を作るんです。

危険学の教授に考えて欲しいですね。