博多図書館と古代史

初めて福岡市の図書館に行った。
こちらに来てまだ住所変更してないから借りれないんだと思い込んでいた。
正直にそう話すと係りの人は優しく「そういう人は大勢いますから」と
言ってくれた。
さっそく、マイブームの古代の歴史本を4冊も借りた。
縄文から飛鳥・平城あたりの歴史がいまひとつピンときていないんで、
そのピンボケを直そうと思って。
なんか変なんだよね。
これまで、ずーっと引っかかっていたんだ。
中国では紀元前から明確な歴史があるのに、なんで日本にはないの?
漢の倭の奴の国王って紀元後50年あたりのことなんだよ。大陸と交流が
あり、それどころか金印をいただく程認められる文化国だったんじゃない
の? なのになんで神話に埋もれてしまってるんだ?
おかしいよね。
人間って2000年前だろうが3000年前だろうが、その当時の人が
小さい時分から現代に住めば、たぶん何のおかしさもなく現代人として
成長するんじゃないかなぁ。

そうだとすると、弥生時代の日本人だって秩序ある集団生活をしてたん
だから、大陸と交流するほどの文化を持っていたんだから、たとえ文字が
未発達だったとしても、語り伝えることができたはず。絶対に語り伝えが
あるはず。

人口が少なかった。電気も無い真っ暗な夜、自然や万物に宿る神々、短い
寿命、死が身近だったに違いない、だから天にすがるしかなかった、集団
になって強くするしかなかった、強いものに寄り添うしかなかった。
やがて力をつけ、多くの国々が発生した。倭国はポリスの集合体だった。
やがて勢力争いという形で国々の合体が始まった。
このあたりは、西欧の歴史とほとんど同じでしょう。
より多くの富を求める。資源を奪い合う。人口を奪い合う。国が大きくな
る。やがて二つの大きな勢力に二分され、それが大衝突する。
そして大和朝廷ができた。
ひよっこの朝廷は強いものの後ろ盾が欲しい。だから中国に朝貢する。
国内が落ち着くと、更に富を求めて半島、そして大陸を窺い始める。
朝鮮は大きさ的に同列という見方をしていたはず。

時間っていうのは、どうやら文化の発展に伴ってスピードが増すものかも。
というか、進化が始まってしまうともうその進化が止まることは無く加速
していくものなのかも。
主役が変わりながらね。
日本もそうでしょう。

史書って時の権力者に都合の良いものになるものだよね。
だから意図的に隠してしまった部分があるのかも。
神話にしてしまって不透明になってしまったのが、小国の集合体か
大和朝廷が成立し⇒⇒⇒聖徳太子の活躍⇒大化の改新⇒白村江の大敗⇒
大宰府の引越し⇒壬申の乱平城京遷都のあたりなんだと思うんです。
だれが神話にしてしまったんでしょうか?

このあたりのことを推理した本があります。ぜひ、読んでみてください。
関裕二:なぜ「日本書紀」は古代史を偽装したのか