瑞樹  悲しみの淵 (3) チョージョちゃんの続きを書いてみた^^;

「えーっ、告白ぅ?  そんな勇気無いよ〜。28年生きて来て告白体験ゼロなんだよ。」
ばっか、そんなの関係無いよ。
あんたホントに好きなの?
「うん」
手遅れになってもいいの?
「何が?」
他の女に獲られちゃうよ。
「嫌だし」
だったら行動するっきゃないでしょ。
彼って彼女いないの?
「何の噂も聞かないんだよね。多分いないと思うよ。」
じゃ、まずそれを確かめなきゃね。
「どうやって?」
アプローチするのよ。話し掛けるの。
「えーっ、恥ずかしい。そんな」
じゃあ、あんたさ、彼に恋人がいたらどうすんの?
「その時はあきらめるわよ」
あっそう。いつあきらめるの?
「恋人がいるって分かった時。」
それって、いつになんのよ?
「うーん」
はっきりしないとさ、次に行けないでしょ。
「次って何よ。いいじゃない、分からない方が。夢を見てられるでしょ。知らない間は、ずーっと夢見てられるんだから。夢見る乙女の気分でいられるじゃない。」
あんたって。いつまで乙女でいるつもり?
もうすぐ29才だよ。
福岡って女の方が多いって知ってた?
「うん。何となく分かる。天神歩いても女ばっかだもんね。たまに居る男は、女付きだったり、チャラ男っぽかったりで、ハートに響かないよね。」
でしょ。だから貴重なのよ。今のあんたの彼への気持ち。大事にしなきゃでしょ。
「そうだよね〜。」
男とはさ、いーっぱい付き合わないと、ホントにイイ男をゲットできないよ。
経験して、泣いて、笑って、別れて、何人かイイ男を逃して、そんでもって、ようやく辿り着けるかも知れない。将来のハズにさ。
辿り着けないかもしんないけど、男を見る目を鍛えておけばさ、少なくとも悪い男に捕まることは無いでしょ。
だから頑張るのよ。
「あたしぃ、傷付きたくないよ。」