音楽で耳を塞ぐことのリスク

音楽で耳を塞ぐことのリスク

つい先日、妻の同僚の女性(33才)が原チャリに轢かれて意識不明になってしまった。
机を並べて働いていた妻によると、前日夜は9時過ぎまで残業してたらしい。
先に帰ります。と言って会社を出て、自宅最寄り駅から同居している母親に、帰りを連絡した直後に事故にあったらしい。
横浜でのこと。


イヤホンをして音楽を聴きながら7m道路を横断中だったようだ。
横断している先に路駐車両があったんで、ななめ横断だった。
原チャリが後方から接近。気付くのが遅れたようで、原チャリからすれば予想外の方向に彼女が動いたらしい。
よけ切れず、足を引っ掛けた。
足の外傷は大した事はないのだが、無防備で転倒した際に、左側頭部を激しく路面に打ちつけた。
頭蓋骨の中で、右側の脳が剥離し、左に寄ってしまった。出血が脳を圧迫し、機能を止めてしまった。


緊急手術で脳の一部切除と血抜きが施された。


当然、元には戻らない。
再生医療が行なわれることになれば、ひょっとしたらという期待はあるものの、それは、数年先の話しだ。


聴覚や触覚、もちろん視覚もそうだけど、これらは、無意識のうちに環境をチェックして危険を察知してくれる大切な機能を実現しているんだよ。


そのうちの聴覚がフタをされたら、危険を察知する能力が、がくんと落ちるんだ。


この女性のようにね。
自殺行為に等しい気がする。