久々の家庭は温かい

まずは、娘。
外から帰ってくるなり、娘が手招きした。
「な〜んだぁ、うん?」
「いいから、いいから、ちょっと来て。」
「なんだよ、どこに行くんだ?」
「あたしの部屋。」
「なんで?」
というやり取りを続けながら、階段を上り部屋に入ると、
「うぉ〜、すごい、綺麗じゃないかぁ。」
そう、散らかった部屋しか見たことがなかったからビックリ。
若い女性の部屋らしくなっていた。
「そうかぁ、綺麗さを見せたかったわけね。どうせ昨日片付けたんだろ。」
「違うよ。もう1ヶ月になるんだよ。ほら、この棚もこのテーブルも一人で組み立てたんだからね。」
「そうかぁ、少し苦労したろ。苦労して出来上がったら嬉しくて自信にもなったろ。」
「うん、そうだね。やっぱ自分でやったというのが良かったよ。意地でもこの状態を保つんだ。」
「よしよし。」


次は次男。
「オト、ネクタイの締め方教えて!」
「えっ、知ってんだろ。」
「いやいや、この間はなんか変だった。だから、今度はちゃんと覚える。」
「そっか。どれどれ。」
「まずは〜、、、、ネクタイえくぼはこう作るんだ。だけど、リクルートにネクタイえくぼはまずいかもな。」
「そうだよね。フレッシュ感が無いって見られるかもねぇ。」
なんとか、自分で締められるようになった。


次は妻君。
昨日の七沢紅葉巡りで、capが妻君そっちのけで写真を撮りまくっているのを文句一つ言わず、妻君も自分なりに紅葉を楽しんでいた。
にこにこと見ていた。
ぎんなんを一緒に拾った。
「指が臭くなりそう。」
「ほら、こうやって、銀杏の落ち葉で拾えばいい。」
これで充分。


子供達も成長したなぁ。
家族5人屋久島旅行がとても良かったかもなぁ。
旅行中のオトンオカンを見て、何かを感じたかも。
親に向ける棘が無くなったかも。


妻君も成長したなぁ。
自分を大切にするようになった。
良かった。
これで、capも自分を大切にすることが出来やすくなる。