愛甲石田駅の改札口で忠犬レトリバーを観察

作朝から徹夜で働き、まだ働いている妻君を迎えに愛甲石田駅にやって来た。
いくら忙しいとはいえ、身体の弱い女性を徹夜の上、19時を過ぎてもまだ帰さない会社に怒りを覚えている。
20時を過ぎても妻君から連絡が無い場合は、会社にクレーム電話すると決めてここまでやって来た。
やや冷静さを欠くcapの横を60歳くらいの女性に連れられて、レトリバーが通り過ぎた。すぐに立ち止まり、改札口を向いて腰を下ろした。
女性は、屈伸運動やアキレス腱のストレッチなどをやっている。
改札からご主人様が出て来るのを待っている様子。
何回か改札から大勢の利用客が出て来たが、ご主人様は居ない。
しびれをきらしたのか、腹這いポジションになった。


capの興味は、この忠犬が女性より早くご主人様を見つけるのだろうか?ということ。
さあ、どっちだろう。気分としては、忠犬に先に見つけて欲しい。


忠犬が腹這いになって5分ほどたった時、電車の止まる音がした。電車を降りたお客らが一群となって階段を上がって来た。
先頭の客が改札を通過した。
その時、



女性が忠犬に見つけろ!というふうにリードを引いた。
ん、女性は見つけたのか?
忠犬は、まだ気付いていない。
capもそれらしい人を探した。何せ、誰を待っているのかまったく知らないわけだから、的を絞れない。待っている忠犬に対して何らかのアクションを起こす人を見極めようと、目を皿にした。
見つけた。忠犬から一番遠い左端の改札を通った。その視線は忠犬に釘付けになっている。やっぱり女性の夫のようだ。さあ、果たして忠犬はいつ気付くのだろう。


ん?、なんかこの忠犬、ずいぶんと期待を裏切るなぁ。半径5m以内に入ってもまだ気付かない。身体全身にご主人様に会える期待を表しているのだが。
結局、2mまで迫ってようやく気付いた。途端に全身に喜びを漲らせた。


かわいいね。
でもさ、もっと早く気付けよな。
そうしたら、ご主人様はもっともっとかわいがってくれるのに。(^_^)


ずいぶん気持ちが安らいだ。
あ、でも8時を回ってしまった。
妻君の会社に電話しなきゃ。