ケータイでメール一斉配信を無料に

東日本大震災以降、ケータイに地震速報メールが送られて来たのを経験した人が多いと思う。
緊急性を感じさせる着信音が電車の中やバスの中で一斉に鳴り出したこともあったはず。
初めはびっくりして身構えることあったけど、だんだん慣れてしまって、あぁ、またか、ってなった人もいるでしょう。


この緊急に災害発生の危険を伝える一斉メールは、自治体とドコモが月々2万円程度の契約で実施されているエリアメールというサービスなんだそうだ。


自治体は、防災無線という設備を持っていて、自然災害が迫っている時などに避難勧告や避難指示の放送を流せるようになっている。どこにあるのか分からないけど、ラッパ型のスピーカーがあちこちに設置されているんだよ。
東日本大震災でも、女性職員が最後の最期まで避難するよう放送を流し続けて命を落としたという痛ましい美談を覚えていますよね。


ところが、この放送設備には大きな弱点があるんだ。
大雨に弱いんだなぁ。
岡山県佐用町で起きた悲劇を覚えているだろうか?
ひどい集中豪雨の時、避難中に増水した用水路に流されて数人の尊い命が犠牲になった。
あの時、防災無線は全く役に立たなかった。
それは、伝える手段が「音」だから根本的に、雨の日は役に立たないんだよ。
ひどい雨の時って、家の中に居たら外の音は聞こえないでしょ。それに傘をさして外に居ても、傘を叩く雨音でやはり、音の放送は聞こえないんだ。


さて、そこでケータイってわけ。
伝える手段を音ではなく、メールにしようってわけね。
ケータイなら、子供からお年寄りまで多くの人が持ってるから。
集中豪雨の家の中でも伝わる可能性は高い。外で傘を差していても、バイブレーションで伝わる可能性がある。


これ、良いよね。
ま、どんなメッセージを伝えるのかは、各自治体で考えてもらうとして、とにかく危険が迫っているということが伝わるのはいい。


ドコモはこのサービスを無料化すると決めたらしい。
AUも来年度から追従する。ソフトバンクはどうするのかな。
きっと、孫社長のことだからやってくれるでしょう。


メッセージを公募してくれると良いのに。
そうすれば、住民の防災意識も高まるだろうに。