キリコ:2

多勢で行った焼肉屋の掘りごたつのテーブルの下、正面に座ったキリコと足で小突き合う。あれは、先に小突いたのはキリコの方だった。
食べ過ぎて「もう歩けない。身体が重い!」と言うキリコの前にかがんで背を見せると、何のためらいも無く、俺の背に身体をあずけ、左手を首に回し、右手を高く上げて、「それっ、進め〜っ!」とおんぶになってはしゃぐキリコ。胸の双丘を背に感じ、両の手はキリコの太ももをしっかり掴んで支えている。
それだけでドキドキの俺。恥ずかしく、嬉しく、「キリコって俺のこと、気に入ってるのか?」と淡く期待する。