昨日のNHK Eテレの「アメリカから見た福島原発事故」を観て

昨日のNHK Eテレの「アメリカから見た福島原発事故」を観てショックだった。
福島原発の1〜5号機はアメリカGE社のマーク1という原子炉が使われているらしい。
要はこれが欠陥品だったという内容。
アメリカ国内では、その欠陥が問題になることはないが、日本のような地震国ではその欠陥ゆえの事故が生ずる危険があると、もう20年以上も前にアメリカでは議論されていたらしい。


唖然とした。
なんということだ。
アメリカも酷いが、日本の政府も電力会社もひどい。


建設された当時の日本には原発の1から10まで知る技術者は居なかった。だから、アメリカGE社の言いなりだった。
GE社が大丈夫と言うんだから大丈夫なんだ。そんな意識だった。
というような内容だった。


番組の内容を丸呑みにするわけにはいかないが、原発の危うさを再認識せざるを得ない。
電力会社の技術力で原発を事故無く運用出来るのか?
はなはだ危惧するほかない。


大丈夫か、日本?
capの心配はこういうこと。


今回の福島第一原発の事故で明確になったことがある。
それは、原発はミサイルを撃ち込まなくても、電源を全て切ってしまえば数時間後にメルトダウンするということ。そして水素爆発が起き放射能をいつまでもいつまでもばらまき続けるということ。


原発が電源テロの標的になったら、今の日本の国防でそれを食い止めることが出来るんだろうか?


外部からの供給電源を切るというのは、テロリストにしてみればさほど難易度は高くないと思う。外部からの受電ポイントを破壊すればいいわけだ。
自家発電もその燃料供給設備を破壊すればよいわけだし、非常用発電機を高台に移したら、そこから電源を原発に引き込む送電線を破壊すればいいのだ。
そして破壊後、その場を数時間死守すれば良いのだ。
つまり、数人のテロリストが手持ち爆弾と携行火器だけで実行出来る作戦なんじゃないか?


国はそういうことまで想定した防護対策を検討し、対策を打つべきだと思う。
僕らは忘れてはいけない。原発は運転停止中でも冷却を続けなければならないということを。
つまり、そこにある以上、全電源喪失が最大の弱点であるということを。