あなたは不思議な人ね。
あなたは不思議な人ね。
その言葉には非難の色が感じられた。人混みの中で誰かにじっと見られているような居心地の悪い時間が過ぎて行った。
心の奥底を見透かすような冷たい瞳の輝きに圧倒された。
俺は何を言えばいい?
自問に答える自分は暗闇に潜んでじっとしている。
かろうじて言葉をつないだ。
「どういうこと? 何を不思議だと言うの?」
顔をそらしながらも視線は離れない。
あざけりは無い。ただ、あるのは非難。責めている。
思い当たるふしがあることを表には出せない。
苦しい。
ううっ。
ふぅ。
ん、あっ、寝てたのか。
うとうとしてた。いかんいかん。
この「13人の刺客」はイマイチだなぁ。