天神地下街をウォーキング

アクロス福岡の地下から天神駅に向かう地下通路に出るゲートは、一見回転ドア風の自動ドアになっている。円筒形の空間のこちらと向こうに両開きのドアがあって、これが同時に開閉する。
このドアにはどういう意味があるんだろう?
地下通路の空気とアクロス内の空気とを絶縁(isolate)するのだろうか。きっと、そういうことなんだろうな。


地下通路に出るには、もう一つ自動ドアがある。これは一枚の普通のドアだ。これを抜けて通路はすぐ右に曲がる。そして10m先で左に曲がる。これが天神駅へのアプローチだ。幅約4m、高さ2・5mくらいで駅まで100mくらいあるんじゃないかな。
人通りはそれほど多くない。
対向する人がいると心がざわめく。
目のやり場に困るんだなぁ。まっすぐ前を見て視線を動かさずにすれ違うのも何か不自然だし、すれ違いざまにその人を見るのも失礼な感じだしね。
下を見てすれ違ったり、上を見てすれ違ったり、壁を見てすれ違ったり、いろいろだなぁ。
人間って、それが知人であろうがなかろうが、そこに誰か居るだけで心が緊張するようにできてるんだから、すれ違いざまの緊張はしかたないね。それが当然なんだよ。


天神駅の改札機辺りになると人も増える。人が増えるとなぜかしら緊張しない。不思議だ。不特定多数の一員になると緊張が解けるんだね。天神駅前を抜けて地下街に入るとそこはもう雑踏で、人の視線を意識することも無くリラックスしている自分に気づく。


雑踏の中を人にぶつからない様にウォーキングするのはけっこう面白い。
ゆっくり歩く人、急に向きを変える人、立ち止まる人、ふいに歩き出す人、急ぐ人、かたまりの人、そういう人たちがぜんぶ障害物になる。
歩く先に視線を向けながら、直近の四方に注意する。
素早く方向転換するために靴を置く向きを瞬時に判断する。


ま、こんなことを楽しんでいる人は他にはいないだろうけどね。^^;