TPPについて考えてみた

TPPを日本語で言うと、環太平洋経済連携協定と言うらしい。
シンガポールブルネイ、チリ、ニュージーランドの4か国が締結し、その後アメリカ、オーストラリア、ベトナム、ペルー、マレーシアが交渉国として参加している。この9カ国に日本が参加すると10カ国になるわけだ。
もとはと言えば、こう言っちゃなんだけど小国の4か国が、戦略的提携によって世界市場におけるプレゼンス(立場)を上げることが目的だったそうだ。要は弱いもの同士が一つに固まって経済的に強くなろうというものかな。
そこにアメリカが入って来た。
韓国もTPPに参加しようとしたけど、自国に不利な点があると読んだのか、アメリカとの2国間交渉に切り替えて、米韓FTAを締結したということらしい。韓国はだいぶ不利な条件にも目をつぶったようだ。それだけ韓国にとって米国市場は重要だということだね。


アメリカという国は、右手に正義を振りかざして、左手には銃を持っている国だから、国としてははなはだ信用ならないと思ってる。そういう国の言い分をかなり弱腰に聞いている日本はだらしないと思う。


さて、TPPだけど、アメリカが入って来てアメリカ主導で交渉が進められているという事に、とてもリスクを感じるんだよね。かつて日本のバブルが弾けた後に欧米は標準化という御旗のもと、ISO9000や成果主義などを持ち込んで日本流を解体した。capはそう思ってる。
それまでの年功序列や家族的経営や良くも悪くも柔軟というかなあなあな体質ってのは、結構日本人には合っていたと思う。たぶん、日本だけの特殊な企業スタイルだったと思うけど。


慣れない成果主義やISO対応などで社員のモチベーションは下がってしまったんじゃないかな。

そして政府も企業もなんかあやふやな感じになってしまった様な気がする。
決断と実行と国を引っ張る力が弱くなった。


アメリカがリードするTPPに参加するのは危ない気がする。
TPPに日本が参加した場合、その総人口は5億人程度らしい。世界の総人口は70億に達したらしいから、この5億人という数字は世界の7%でしかない。
率直に言って焦る必要は無いと思うなぁ。

将来的にTPPに参加することを実現するために、保護している産業の対策を打ってからでも遅くは無いんじゃないか。


もっと日本と世界の状況を政府が説明する場を作った方が良いなぁ。