バドミントンと旧友

昨日は4年ぶりにバドミントンの試合に出場した。チーム立ち上げ時から数年後に入って来たメンバー5人とcapの6人で3タブルスの団体戦に出場。クラスは一番下。最年少が47歳というおじさんチーム。学生時代の経験者は自分だけ。当然の如く強くない。
結果は5チーム中3位だった。善戦したと言っていいんじゃないかな。我々の平均年令が一番上だったからエイジパフォーマンスは一番だよ!(^_^)


個人的には4試合で3勝したから満足。負けた試合では狙われたパートナーをカバーし切れなかった。試合中に何と言って励ませばいいか。その言葉が見つからなかった。


バド協会の役員をやっているI氏。15年来のバド仲間だ。癌を患っている。噂ではレベル4で余命半年と宣告されたらしい。
そのI氏が役員として試合会場に来ていた。そして開会式で選手達の前に立った。開会式の後、僕は何と声を掛ければいいんだろうと悩んだ挙句、彼への挨拶を後回しにすることにした。そして旧知の皆さんに噂の真相を尋ねて回った。


噂は本当だった。
僕が最後の4試合目に臨もうとしている時、彼と話すチャンスが訪れた。右手を挙げながら声を掛けた。
「やぁ、久しぶりだね。」
「よぉ」
「具合悪いんだって?」
「あぁ、そうなんだよ。」
「癌だっていうじゃないか。」
「うん、半年だって、医者に言われたよ。」と声が小さくなった。


僕は狼狽(うろた)えてしまった。気の利いた言葉を探すが見つからず、「移植や再生医療で何とかなるよ。」などと無責任な言葉を吐いてしまった。
今はまだ極端に痩せたということもなく、何も知らなければその外見からそれを知ることは無いだろう。それだけに俄かに信じることができない。


しかし驚く。余命半年と宣告された人間が、自らそれを皆に伝え、かつその姿を臆することなく見せている。どういう心境だろうか?
生きてる間にやりたいことをやるんだっていうのは、安っぽいTVドラマの世界のことなんだろうか?
現実は、普段通りの生活をできるだけ続けたいということなのかも。


来年の今頃はこの世にいないかもしれない旧友を見るのは辛かった。