キム・ジョンイル死去でどうなる?

キム・ジョンイルが死去した。17日(土)のことらしい。発表されたのは19日(月)正午。
それまで約50日間もTVに出ていなかった看板キャスターを用いた。

この死亡ニュースとこれからの北朝鮮を論じるには、僕自身があまりにも情報不足だ。
だからこれから述べることは、テレビや新聞、インターネットから断片的に仕入れた情報からの憶測でしかない。
まずは、そのことを断っておきたい。


彼はなぜ死んだのか?
だいぶ前から健康を害していたし、死んだことに不思議は無い。ただ、悪人世にはびこるという言葉があるように、しばらく死なないだろうと思っていた。


死亡は正午のTVニュースで知った。
ランチを前にTVをONにした瞬間に死亡の文字が目に飛び込んできた。
瞬間、えらいことになった。と思った。
根拠の無い不安を感じた。
なにせ、前アメリカ大統領のブッシュに「ならずもの国家」と言われた國だ、何するか分からない不気味さがある。


国家権力を世襲するとロクな事が無いというのは世界の常識だよね。
日本の歴史には15代も世襲が続いた徳川幕府がある。これは世襲と言えるのだろうか?
3代目までは世襲だったと思うけど、4代目はどうだったんだろうと思ってちょネット調べてみたら、家綱と言って、3代家光の長男だったらしい。
ということは4代目までは世襲だったということになる。
実は、この4代目の時に討幕未遂の事件が起きたらしい。それも家光死去の直後のことで慶安の変という。有名な由井正雪が首謀者なのかな。
この事実は気になるね。


日本でも世襲を繰り返すと変事が起きるということだね。しかも前任者の死後に起きる。
やはり、志あるも家格柄重要ポストに就くことが叶わない不満の人物はどうしても出てくるんだよね。
いい人の場合も有るだろうし、ちょっといただけない人の場合もあるだろうね。


おっと、本題に戻そう。
さて、3代目への世襲はうまく行くのだろうか?
既にキム・ジョンウォンへの継承が発表されているけど、不満を持っている人達の目には、これは2度と来ないチャンスだと映るだろうなぁ。
そういう人達の力加減や、集まり加減によっては乱が起きるかも知れない。


テレビニュースで映し出される北朝鮮の人々は、皆一様に嘆き悲しんでいる。僕の目にはそんなに大げさにしなくてもいいんじゃないのというくらいオーバーアクションな嘆きっぷりだ。
でも、あれは一部の中流以上とか政権寄りとかの人々の姿なんだと思う。自分たちはどうなるんだろうという不安と、嘆いておかないとどうなるか分かったものじゃないという打算がああいうふうにさせるんだろうと勘繰っている。


圧倒的多数の国民は疲弊しているわけです。その多くは、これで少し変わってくれたら良いと思ってるんじゃないかなぁ。そういう人達の中には過激に走る人もいるでしょう。
政権中枢の不満分子と疲弊した国民の過激分子が手を繋ぐと間違いなく乱が起きるね。
それが良い方向に行くように世界は監視を続けなきゃいけない。
ヨーロッパの国々は極東で起こった経済的には取るに足らない国の異変には興味が無いので、我々日本、韓国、アメリカ、中国、ロシアが見守る必要がある。
中国、ロシアはいまいち信頼の置けない国家だから、ここは日米韓がしっかりしなきゃいけないね。


ちょっと短絡的かな(^^;;