怖いねぇ、渋谷駅エスカレーター殺人未遂事件

連日報道されるこの事件は、僕らに衝撃を与えた。
それは、僕らがいつ殺されてもおかしくない世の中になったということが明示されたからだと思う。

数年前にも東京のどこかの駅で通勤電車待ちの若者が何者かに殴られ意識不明になって、そのまま帰らぬ人になった事件があった。あの犯人はまだ捕まってないんじゃなかったかなぁ。
この事件も衝撃的だったけど、凶器が拳だったから当たり所が悪かったんだろうという心の逃げ場があった。

でも今回の事件は、サバイバルナイフが凶器で、しかもどこにでも居るような若者(32歳)が犯人だったというところに底深い怖さを感じる。

彼はなぜサバイバルナイフを持っていたんだろう。
護身用? それとも他人をやっつけるため?
この点は解明を待つしかないね。


capも東京で朝と夜の通勤時に不愉快な思いを無数に体験している。
一度は電車の中で苛立った男に肘打ちをくらって痛い目に遭った事もある。多分capには何の落ち度も無かったんだけど、彼のフラストレーションがピークに達した時にその車輌に乗り込んでしまったのが不運だった。
東京での通勤は人間にとって経験してはいけないことなんだと思う。
電車では身動きできず、ホームや駅のコンコースでは人や鞄にぶつかる。駅を出てからも蟻の行列を歩くことになる。スマホを見ながらとか電話しながらとかでゆっくり歩く人、突然立ち止まる人、キャリングバッグを転がす人、などなどで歩道でもいらいらは募る。
会社のビルに入っても今度はエレベータ待ちで長蛇の列が出来てる。
オフィスに到着するとそこは省スペースを狙ったフリーアドレス空間で自分の席は固定されていない。へたをするとこの人の隣だけは嫌だと思っている人の横しか席が空いてないこともある。
こんな日は一日中気持ちが上がらない。


人がいらいらしてるんだよね。東京は。
なんでいらいらしてるのかって?
大きな要因は、空間の広さに比べて人間の数が多過ぎて自分が落ち着けるスペースが無いってことなんじゃないかなと思う。


まだ自分に自信を持てていない人は、自分が思い切り小さく感じられるんじゃないだろうか。
自分が馬鹿にされているように感じちゃうかもしれない。


そればかりではないだろうけど、いずれにしても平日の東京は、そこで働く人々のフラストレーションで汚染されている。


capにはそう思える。