政府の補正予算閣議決定に思う

補正予算が13.1兆円に閣議決定されましたねぇ。
これで2012年度の予算の国債依存度は約52%になるらしい。国債の累計発行額は1000兆円を超えていて、国民の総預金と同じ水準に並ぶのは時間の問題。あと5年もすればそうなってしまう。


そうなるとどうなるかっていうと、国債ってのは要は国の借金だからいずれ返さなきゃいけないわけだけど、今はその殆どが国内の金融機関に買ってもらってるから、金利は小さい。国内に買うお金がなくなると国外に買って貰うことになり、金利が上がってしまう。国内にお金が無いってことで国債の信頼性が下がるからね。
ギリシャのデフォルト危機ってのが去年問題になった欧州経済危機のように日本がなってしまう恐れがあるってこと。


実は国の予算には国債の利払い分も含まれている。これが20兆円を超えているから驚き。すでに大きな負担になってる。
この上、国債の国内消化不能で国外に買って貰うとなると金利が上昇して、当然、予算の国債利払い分が急上昇する事になる。
ということは国の借金が膨らむスピードがぐんと増すってこと。
そして日本もデフォルト(国の財政破綻)危機と騒がれる。


国民は銀行に預金切り崩しに走り、国は銀行に金を返せず、銀行に金が無くなり銀行が破綻する。企業は銀行から借金ができなくなり経営が回らなくなる。
国内の経済は冷え切る。


怖いね。
だから消費税増税という流れになった。これは正しいと思う。


安倍政権になって日銀を巻き込んで、金融緩和策を進めているのは結構なこと。
円安になり株価も上がった。
そして景気刺激策として、補正予算を13.1兆円に決めた。それくらい使わないと景気刺激にならないという政治家の感覚で決めたんだろうね。
でも心配はその財源が国債ってこと。
しかもその中身に不要と思われる高速道路の新規建設や中断工事の再開が含まれていること。わざわざ今やらなくていいじゃん。
増やしたくない国債を使うんだよ。
一時的な雇用の創出にはなるだろうが、効果は期間限定的。しかも、今困ってるわけじゃないので、完成後に恩恵を得る人は少ない。なのに維持費がかかり国政の負担、国民の負担が永続的に増える。
借金増やしてでもやるなら、将来に絶対役に立つことや現状の課題解決につながることをやってもらいたい!


個人的には、エネルギーの流通網を拡充すべきだと思う。
LNGシェールガスなどガスの全国パイプライン
◆東西の電源周波数相違による東西融通ができないという課題解決
発送電分離による再生可能エネルギーによる電力融通性の確保


これは絶対役に立つ。
日本の将来が明るくなる。


そう思う。