アルジェリアのガスプラント襲撃事件について

イスラム武装勢力によるアルジェリアイナメナスのガスプラント襲撃事件は、あまりにも非人道的であり、イスラム武装勢力の国際的地位を「テロリスト」から単なる国際犯罪集団に貶(おとし)めたと思う。
テロリストにはジハードという大義名分があるものだが、今事件ではそれを示すことは出来ず、いたずらに犠牲者を出しただけだ。しかも、犠牲者は複数国の民間人である。世界を敵に回す行為だ。


ところで、この事件は必然的に発生したものと言えるらしい。
以前は砂漠の内陸部をイスラム武装勢力が走り回るなんてことは出来なかったらしい。なぜなら、中東国家は独裁政権の強力な軍や警察によって守られていたから。しかし、2年前に始まった中東の春・民衆革命が多くの独裁政権を倒し、結果として無法地帯が出現したということらしい。イスラム武装勢力はそういう間隙を自由に跋扈(ばっこ)しているというわけ。しかも、倒れた独裁政権から兵器が流れ重武装化されたとのこと。


そこへ来て、フランスによるマリへの軍事介入という事態になり、イスラム武装勢力はガスプラントを襲撃する正義チケットを手に入れたということかな。


結果は、アルジェリア軍によるこれまた非人道的強硬作戦によりイスラム武装勢力の思惑は完全に叩かれた。多大なる民間人の血が流された。これも必然なんだろう。アルジェリア軍にはこれしか手が無かったんだと思う。
日揮はしばらく避難待機した方が良いと思う。


アラブの春がこんな事件を引き起こす。遠い所で起きたことが、僕らの生活に確実に影響を与える。しかも影響は思ったより早く現れる。世界は今、そういう時代になった。


今朝のニュースで、日本にアフリカ人ホームレスが増えていると伝えていた。アフリカからの避難民らしい。日本はそういう避難民受け入れ体制を急いで整える必要があると訴えていた。確かにそうだと思う。避難民のホームレスは何らかの事件を引き起こすリスクがある。
これも、世界の遠い所で起きていることの影響。


今や、独りよがりでは生きていけないんだよね。
私は何も悪いことはしていない。という良い子ぶりっ子ではだめなんだよ。
積極的に関わっていくべきだろうな。平和国家日本としての独自の関わり方で。
誰か知恵者は居ないかな。