DVD「冷静と情熱のあいだ」


さて、この主題の指すものは一体何なんだろう。
冷静があおいで情熱がじゅんせいという見方もできるなぁ。
でもじゅんせいは冷静な情熱家という感じだったから決めつけるわけにはいかない。
じゅんせいの情熱は仕事に向かっているようにも見えた。
一途にあおいを思い続けるという点では情熱家と言える。
その点ではあおいも情熱家だ。
そういえばじゅんせいは一瞬の行動が情熱的だった。

あおいの心の動きはあまり明確には表現されていなかった。

住む場所が異なり、それが故に違う時間軸で過ごす二人は、当然のように想いと行動のすれ違いばかり。
冷静かつ自己犠牲的な互いを思いやる優しさが心のすれ違いを招き、互いの行動が冷たい仕打ちに映り、永遠の別れの危機へと導いてしまう。

その危機を救ったのは情熱だった。
情熱的な約束と情熱を冷静な行動に変える心。
ほとばしる情熱。
ラストシーンでは思わず「頑張れよ」と呟いてしまった。

人生は冷静と情熱が紡ぐものだと伝えたいのかな。