羽田発福岡行きANA259便 PCにライブ記録

12/21記
今日の飛行機はジャンボ機。室内はがらがらだ。
それだけにゆったりとした気分で居られる。
席は55A。いつものように進行方向左側の窓側席。
鶴見川を辿って綱島を確認し、すぐにセンター北・南を見つける。
相模川、大山、そして箱根カルデラ、山中湖が見えてくると、雪化粧の富士山が
ひと際存在感を誇示して視界に現れる。
圧倒的に鮮やかな姿。
機内がざわめいた。


富士五湖を全て確認して視線を海に上げると、
駿河湾に突き出した伊豆半島を全望できる。
海沿いを辿り、浜名湖が見えるあたりで視線を飛行機の真下に移した時、
密着した2機のジェット戦闘機が、雪の白さと夕陽の陰影で稜線のエッジを鋭く
した山脈の山肌を掠めるように信州方面に飛んで行くのが見えた。
旅客機から戦闘機を見下ろしたのは初めてだ。


京都から奈良盆地、淀川が大阪湾に流れ込む河口まで一望できた。


瀬戸内海に小豆島が見え始めた頃、反対側に飛び去るJAL機を見つけた。
夕陽を機体に受け垂直尾翼を飾る日の丸が異様なほど真っ赤に輝いていた。
すれ違うジェット旅客機の相対速度は1,400km/h弱だと思う。
まるでミサイルを思わせるスピードで、あっという間に視界から消え去った。


四国は雲に隠れて見えない。
かろうじて、岡山から高松に向かうマリンライナーが走る橋の一部が見えた。


見上げると、黒くなり始めた天の頂きあたりに三日月が浮かんでいる。
木星とツーショットだ。
空には水平線に向かって黒⇒青⇒白⇒黄色⇒オレンジ⇒赤のグラデーションが
続いている。
赤が雲の濃いグレーで唐突に途切れ、そこからは手前の雲の白っぽいグレーへと
単調なグラデーションが続く。羊の群れのような陰影が付いている。
雲は薄い。
ところどころに真っ黒に近い陸地が覗いている。
海面は空を映しているのか、陸より明るく雲より暗い。
のっぺりとしたグレーの世界だ。陸地との際が少し明るい。


関門海峡が近づいて来た。遠くに国東半島らしき山並みが見える。
海に浮かぶ北九州空港も見える。
ジャンボ機はここで少し左に旋回して向きを変えた。

今日は感激した。
遠くに目を凝らすと久住高原と阿蘇カルデラの中央火口丘が見えるではないか。
水蒸気の雲を噴いている。

機内放送で電子機器の電源を落とすように促され、渋々オフにした。
これでライブ記録は終わり。
残念ながら雲仙普賢岳は確認できなかった。
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