空に赤々な星

横浜の夜9時半頃
月の無い夜空にオリオン座が冬空のヒーローのように南天のやや西側に鮮やかに
輝いている。その懐には星の揺りかごを抱えた有名な三ツ星が淡くひそやかに
佇んでいる。
南の中空にはオリオンに従う従順な大犬のシリウスが青白く淡々と瞬いている。
天頂には昴が薄淡く。
ほかにも、オリオンのすぐ西隣におうし座、天頂付近にふたご座という具合に
冬空にはスター達が目白押しだ。


そういう華やかな夜空にあって、東の中空にぽつんと、しかしひときわ目立つ
星がある。
南の中空の青いシリウスに対抗するかのように、たばしる情熱で空気を切り裂く
瞬かぬ赤々な星。
それは、火星。


地球の隣にあって、砂の星。
水の存在が取り沙汰されている兄弟星。


古代の人々は、この居場所を変える瞬かぬ赤々な星に何を思っただろう。
吉兆、豊作、神がかり的事件の前触れ、災厄。
夏の夜のさそりの赤星・アンタレスに接近すると災いが起きる。
etc
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