旅・長崎・中日2) 亀山社中〜寺町〜……〜グラバー園

日本最初の写真家・上野彦馬坂本龍馬が当時の写真機を挟んで並び立つ
銅像のある袋橋の公園で、昨日、新大工町の商店街で買ったバナナを
2本食べた。
むろん、これが朝食。
それにしても、朝っぱら5時過ぎから3時間も石橋群で遊んでいた。

8時半くらいになると、降り注ぐ日差しは容赦ない。
たまらず、西浜通りベローチェに移動することにした。
コーヒー飲みながら、写真の整理をしよう。


9時40分、長崎駅に向かう。
以前、長崎在住だった会社の同僚Kちゃんが、長崎市街案内をかって出てくれた。
10時過ぎに駅に着くというから、汗だくで歩いた。
途中、出島跡を外から眺める。

駅改札に着いた時、ちょうど純白のかもめ号がホームに滑り込んで来た。


満面の笑顔で近付く両者、「今日はよろしく!」と声を掛ける。


Kちゃんの案内は冴えていた。
今日は亀山社中跡で竜馬を偲び、
興福寺崇福寺大河ドラマ龍馬伝のロケのミーハーになり、
丸山で昔から連綿と続く日本男児の「女遊び」に思いを馳せ、
唐人屋敷や西欧人居留地(オランダ坂あたり)という江戸時代の文化の隔離政策!?
の舞台を実感し、
締めくくりは、
再びミーハーになってグラバー園でハートストーンを探す。
というコースを想定していた。


Kちゃんは、見事に効率良いコースを考えてくれた。
スタートが良かったね。
まずは長崎駅あたりからバスで風頭山(カザガシラヤマ)に行く。
これから2万歩近く歩くことになるのだが、楽をして山のてっぺんまで来た
ということが、脚の疲れを軽くしてくれて、グラバー園まで歩き抜くことに
つながったと思う。


この風頭山で長崎港の入り口、即ち、東シナ海につながる水路に視線を据えた
龍馬像に出会う。

長崎市街のほとんどを見渡せる絶景の場所だ。
ガイドツアーのおっちゃんが、この龍馬は世界に通じる海を眺めているんだ。
ブーツを穿いて左足を一歩踏み出した脚は、新しい風を吹かすという意味と、
活動的という意味がある。
というような解説をしていた。


いかにも長崎という狭い道路というか通路というか、民家に挟まれた坂道を
下って行く。

亀山社中跡は大人気スポットらしく、40分待ちの行列が出来ていた。
これは、パスだなぁ。
門のあたりをパチリして亀山社中を後にした。


興福寺は入場料が300円だったので、見送ることにした。
しばらく行くと、小さい和菓子屋がある。
Kちゃんによると、ここの「よりより」は名物らしい。
ぐるぐるに撚って揚げただけのシンプルなお菓子。
歯が丈夫でないとちょっと…
がりがり噛むと、口の中で大量の爆竹が鳴っているような感じになる。


賑橋通りというか崇福寺通りというか、そこに出る前右手に
小さなお好焼屋があった。
老舗っぽい。
博多と同じなら、安くて美味いって感じが漂っている。
Kちゃんが「お昼にしませんか?」って言うから、間髪入れず頷いた!
豚焼きと野菜焼きを二人でシェアして千円。さっきのよりよりが2百円。
今日のランチは六百円なり。
野菜焼きの方が美味しかった。


昼1時半、炎天下、意を決してエアコンの効いたお好み焼き屋を出た。
「意外に熱くないですね。」とKちゃんが言う。
「いや、エアコンの冷えが残っている今だけだよ。」
と応える。
崇福寺に着く頃には、口を揃えて、「あッつ〜っ。」


崇福寺といえば、亀山社中でカステラを作っていた龍馬が呼ばれて高杉晋作
会ったというロケのあった場所。
テレビで観た通りの場所だった。
capの目はどうしてもミーハーのそれになっていた。



崇福寺を出てあまりの暑さに、丸山行く前にお茶しようということになり、
思案橋付近のアーケード商店街にあるベローチェに入った。
ここで、今夜はどこに泊まろうかと思案するcapだった。
ケータイで楽天の宿検索すると、出てきたのがドーミーインのカプセル。
大浴場入り放題で素泊まり2900円。積み重ねてきた楽天ポイントを使えば、
たったの100円で泊まれる。
一も二も無く、これに決めた。
ふぅ、これで泊まりの心配なく遊べる〜


この後は、丸山⇒唐人屋敷⇒オランダ坂⇒スカイロード⇒グラバー園と歩き抜いた。

歩くっていうのは、実に良いね。
街を、界隈を実感できる。
車観光だと、観光スポットが点と点で、ぽつぽつと途切れた記憶になる。
歩きなら、これを連続した流れ、空気、何百年も前から続く漂う歴史感という
濃厚につながる連続感を体感できる。
歴史と地理と人間がつながる感じ。


左足小指の裏に出来た豆がやや痛むけど、歩いて良かった。
Kちゃんにも満足感が漂っていた。
Kちゃんは最終のかもめで帰るんで、一日の疲れを癒す「だいやめ」を
することにした。
「だいやめ」とは、かごんま弁で「飲む」ということ。
1万円ぽっきりが心配だけど…


ドーミーインのチェックインを済ませ、銅座の焼き鳥屋に入った。
capは生中とレモンハイで、Kちゃんはウーロン茶で喉を潤した。
地元の人が頼んだサラダの豪快さに驚き、それを頼んだ。
付き出しの煮物の甘さ加減が疲れた身体に優しかった。
もし疲れていなかったら、「あっまあ〜い」と感じるんじゃないかなぁ。
店を出たのは9時前。
Kちゃんは駅へ。


ドーミーインでは真っ先に大浴場へ。
昨日のネットカフェにはシャワーも無かったから、脚を伸ばせる大きな風呂は
最高だった。至福の時というのかな。
もちろん、身体を洗ってから湯船に浸かったよ。
サウナにも入り、体中から疲れの汗を流しきった気分になるまで、
時間をたっぷり使った。


カプセルに入ると、そこには真っ白なふとんが敷いてある。
あぁ、やっぱりネットカフェとは、ぜ〜んぜん違う〜
ぐっすり眠れそうだと思うと頬が緩む。
横になるとあっという間に睡魔が襲ってきた。
明日は原爆記念日だ。
7時にはここを出なきゃ。



にほんブログ村 その他日記ブログへ
にほんブログ村
にほんブログ村 その他日記ブログ