旅・長崎・最終日2)  チョージョドライブ・外海・西海・佐世保

原爆資料館近くのパークサイドホテルは、なだらかな坂道の中程にある。
資料館まで徒歩2分というロケーションだ。
チョージョさんに電話すると、10分ほどで到着するとのこと。
ならばと、資料館でトイレを借りることにした。
今日は無料開放ということもあって、館内は多くの人でごった返していた。

展示のある地下フロアに降りることもせず、用を足しただけでパークサイド
ホテル前に戻った。

ホテル前の路地には、ワンボックスのタクシーが停まっていた。
ホテル前を通過する車は、このタクシーの向こうを通るので運転手の顔がなかなか見えない。


数台が通り過ぎた後、ミニクーパーがタクシーの前に停止した。
あれかな?
すぐにケータイが着電した。
「はいはい、capです。ひょっとしてクーパーですか?」
「わっ、わっ、居た居たぁ。きゃっ、はいはぁい〜」
チョージョさんはクーパーの中からこちらに振り向き激しく手を振っていた。
5月以来の再会の瞬間だった。


capの姿は、チョージョさんがイメージしていたそれとはかけ離れていたらしい。
平和祈念式典らしく、黒パンツに白シャツをイメージしていたようだ。
実際のcapはというと、3日間はきっぱなしの黒ジーンズにTシャツ、そして頭にカウボーイハット、チャリ用リュックを背負って、左手に小振りのバッグを持っている。という旅慣れルック。
チョージョさんには、すぐにはわからなかったみたい。
かく言うcapも、ホテル前を通り過ぎるクーパーのトライバーをチラ見しただけで、男だと思っちゃったんだけどね(⌒-⌒; )
美形でスタイリッシュなチョージョさんとクーパーの組み合わせは、
なかなかかっこ良かった。
capが憧れ目線で見上げるタイプですね(^ー^)ノ


式典閉会直後から降り出した雨は止む気配も無い。
東シナ海沿いをドライブしたいと伝えると、じゃあ長崎港の入り口の女神大橋を渡って行きましょうということになり、サイトビューを期待出来ない雨中のドライブが始まった。


クーパーは、手入れが行き届いていて、フロントガラスは小気味良く雨を弾じいていた。


女神大橋から、この3日間お世話になった長崎市に別れのご挨拶。
「楽しかった。また来るかも( ^_^)/~~~」


坂本龍馬は、思っていた以上に、長崎の人々に愛されていた。
チョージョさんは、龍馬は長崎の人だと思っていたって言うから驚いた。
龍馬が長崎に関わりがあったのは、僅か3年半だというのにね。


雨脚は弱まることなく、車窓から見える海岸線は、グレーのモノトーンの世界で、荒々しく、人を寄せ付けない相をしていた。


チョージョさんの運転は、少しも不安を感じさせなかった。
ただ見通しの良い青信号の交差点で、一旦停止するのかと思うほど減速するのには違和感を感じた。
ただ、それは、走っているのがこの1台だけという限られたシーンの時だけ。
チョージョさんの慎重な一面が顔を出しているんだと分かった。


道の駅・夕陽が丘そとめに着いた時、雨脚はようやく弱くなって来た。


チョージョさんは、亡くなったご主人の仏前に供えるのだろうか、花を買っていた。
capは、つるつるスキンで丸くて長いオクラを買った。100円なり。
チョージョさんはここで、「かんころ餅」なるものをcapへの土産と
買ってくれた。
これは、火曜日の朝食と昼食になったんだけど、素朴な味でお腹の持ちもよく、
capは気に入ったなぁ。
つるつるスキンの丸くて長いオクラもうまい。
湯通ししたつるつるスキンの丸くて長いオクラをざく切りして、あつあつソーメンに
トッピングしたのがこれ。今朝の朝食。

あつあつスープの味付けは、昆布つゆ、オイスターソース、みりん、米酢、
香り付けにごま油をちょろっとたらす。
夏らしいうす味でちょい酢味のさっぱりソーメン。
つるつるスキンの丸くて長いオクラのトッピングが更に夏を演出する。
なんか、とりこになりそう^^;


おっと、脱線してしまった。


道の駅を出発して、しばらく行くと、空が明るくなり雨はすっかり上がった。
capの空腹はチョージョさんが買って来てくれた米パンと爽健美茶で満たされ、
ドライブ中の会話はあっちこっちに脱線しながら、落ちることなく弾み放しで、
いよいよドライブも後半に突入。


七つ釜鍾乳洞に立ち寄った。
入場料300円。
鍾乳洞の入り口付近には、淡い霞が流れている。
さながら、妖怪でも出そうな霊気漂う様相だ。
霞の正体は、鍾乳洞から吹き渡る冷たい風と、その風の下を流れる小川。
小川から立ち上る水蒸気が、鍾乳洞からの冷たい風に冷やされて空中で結露
する。その結果が霞となって見えるってわけ。
ほら、この写真。うっすらと漂う霞が見えるでしょ。


鍾乳洞の中は、薄暗く、縦も横も狭い。おしゃべりに気をとられていると、
あっちこっちに頭や身体をぶつけてしまいそうだ。
鍾乳洞から出たら血だらけだった〜 なんてことになっちゃいそうだ^^;


cap的には、ここは砂岩と石灰岩が混ざった地層の場所なんだと思う。
大量の水が通ったわけじゃなく、ちょろちょろとした水の流れが砂岩を
小さな棚状に削り、水の流れる位置が徐々に下に下にと下がったんだと思う。
ある程度の空間が出来ると、砂岩が削られて露出した石灰岩の表面を
水が洗うようになり、鍾乳洞になったんだろう。
石灰岩が無かったら、鍾乳洞ではなく風穴(フウケツ)とか冷穴(レイケツ)とかと呼ばれ
ていたかも知れない。


途中にこんな看板があってびっくりした。
曰く、「たまに停電することがあります。そんな時は動かず、助けが来るまでじっとしていてください。動くと危険です。」
「こわ〜っ」


腰を曲げて進む場所の所々に、エアパッキンが幾重にも貼られている。
これは、そこに頭をぶつける人が多いってことだね。

まさに血だらけの鍾乳洞ぅ〜〜〜


チョージョさんに後姿をパチリやられました。

鍾乳洞出口のタイムトンネル!?


チョージョさん、昔の記憶が甦ったらしく、「わたし、この辺に奇妙な形の
岩がごろごろしてる所があって、子供を連れて来たことがある。」
と、言い出した。
案内所に立ち寄って、受付のお嬢さんに尋ねてみると、そこは西海楽園と言って、
3年ほど前に閉園になったそうだ。
ふぅ〜ん、チョージョさんの記憶もまんざらじゃないね^^/


ついでに、「この辺りにテレビにもたまに出るような有名人のお屋敷が無いか?」ってチョージョさん。
すると、受付のお嬢さん、
「もしかしたら、Uさん、、ですか?」と小さな声。
「あっ、そうそう、それそれ!」
ってんで、Uさんの豪邸を見に行くことになった。


チョージョさんはUさんの奥様とフラ友達なんだとか。
Uさん宅に着くと、ご主人がわざわざ外に出迎えてくれて、
その満面の笑顔に二人ともイチコロ。
勧められるがままに邸内に入らせて頂いた。
素敵なご主人だった。
素敵な邸宅だった。


Uさん宅を後にし、佐世保に向かう途中、「どうして田舎に住みたいのかなぁ?」
とチョージョさん。「私は都会がいい。」
その言葉の次の句は、きっとこうだったんじゃないかなぁ。
「だって、近くに友達が居ないじゃない。カラオケが無いじゃない。」
ってかぁ〜


3本の巨大な塔、何でも太平洋戦争のトラ・トラ・トラに関係あるらしい、
それを左手に見ながら一路佐世保を目指す。
ゴールが近付いてきて、クーパーもチョージョさんも俄然元気になって来た。
新西海橋を渡って、ハウステンボス入り口の全日空ホテルでコーヒーブレイク。
またまたごちになってしまった。


チョージョさんの頭の中は、11月の錦ファミ・ハウステンボスに行くのツアー
コンダクターになることで、いっぱいになってる様子だった。


11月にまた来なきゃだね。


佐世保バーガーは次回の楽しみに残しといて、佐世保駅ビルの長崎チャンポン
食べることにした。
錦ちゃん、ゼブラに電話して場所を確認。「香蘭」という店だった。
注文して3分くらいで、「はい、どうぞ」
はや〜っ

味は錦ちゃん好みの薄味。
胡椒をたっぷりふりかけて食べるのがお薦め。


チョージョさんとはここでお別れ。
とてもお世話になってしまいました。
大変楽しく、充実した旅の締めくくりになりました。
このご恩は、いつかお返ししますね^^/


佐世保から博多までの切符は金券ショップで2千円で手に入った。


充実の3日間だった。
そうそう、いくら使ったでしょうか?


発表します。
「9,170円」なり。


実際は、5千円の商品券を換金して2枚切符を買ったり、2泊目は楽天ポイント
2800ポイント使ったので、これらを現金として扱うと、7650円のプラス。
総合計は、16,820円でした。
でもでも、この懐から出て行ったのは、紛れも無く「9,170円」です。


一人では出来ませんでした。
Kちゃんとチョージョさんのご協力があったればこそです。
感謝します。


こんな旅は初めてでしたが…


癖になりそうだなぁ〜


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