雀の春

通勤の朝、いつもの公園の雀の様子が常と違う。数羽の群れが垣根の下でぴょんぴょん跳ねては何やらついばんでいるものだが、まるで機関銃のように、ツェッツェッツェッツェッツェッと断続的に鳴き、尾羽を天に高々と上げているものがいる。
その鳴きに呼応して一羽が素早く背後に周る。


そうか、子種の季節なんだ。さっきの二羽はめでたくランデブー成立だったんだ。あらためて周囲に気を配ると、あちこちからツェッツェッツェッツェッツェッが聞こえて来る。
少し離れて、ウグイスが2つの声音でのびやかに唄っている。


これからいよいよ暖かくなって行くね。