人の上に立てる人間ではない

僕は人の上に立てる人間ではない。
会社内でそういうポジションに立つと、いつも自分の気合が空回りしていた。


学生時代にバドミントン部のキャップをやっていた時も空回りしていた気がする。ただ、体育会系の縦型社会に君臨して、上から押さえつけていた。
この時の自分は、心の弱さを見透かされないようにと虚勢を張っていたような気がする。


就職して長い肩書き無しを経て、主任、課長、部長と上がるにつれ、関係がうまくいく部下とギクシャクする部下の2つに分かれた。不思議なことに中間的存在は居なかったような気がする。
全ての部下に正面から向き合ったつもりだったが、実際には偏った付き合い方になっていただろうと思う。
振り返ると反省することだけに思い当たる。
部門を私物化して、自分の仲間を増やそうとしていたのかも知れない。
つまんない上司の一人だ。


でも、部下がいた最後の2年間は、空回りが少なかったような気がする。少しは上司として成長したのかも知れない。


でも上司として成長してもあまり意味が無いような気がする。
フラットな人間関係がいい。
互いにリスペクトする関係がいい。
そして仲良くやれるのがいい。


こんな考え方になってしまった僕は、人の上に立てる人間では無いと言えるのかも。