電気柵感電事故の犠牲者は尾崎君だった

150721Tue
◆尾崎匡友君が亡くなった。
7月19日(日)16時25分頃静岡県西伊豆町で事故が起きた。
川遊び中に感電するという聞いたこともない事故に遭遇してしまった。
紫陽花を鹿から守るための動物除けの電気柵の電線が川に垂れており、これに感電した
らしい。電気柵の詳しいことは知らないが、通常はソーラーバッテリー式とか乾電池式
らしい。しかも昼間は通電しておかないらしい。それは動物が人里に下りてくるのは夜
だからだ。また、人が触れる危険があるから。

問題の電気柵の電源は近くの小屋からAC100Vを引いていたとのこと。通常は漏電ブレー
カを設備する必要がある。それが無かった。それさえ有れば、間違いなく事故は起きな
かった。

尾崎君は享年42歳。妻の由香さん(43)の親戚の家に家族付き合いの岩村家族と遊びに来
ていたそうだ。
事故当時は尾崎君と岩村海青(かいお)君8歳と尾崎来空(らいく)君8歳が川で遊んで
いたらしい。海青くんが電気柵付近に近づいたんだろう。彼は左手に大やけどを負い指
を断裂するという重傷を負った。それを助けようと尾崎君と岩村氏が駆け付けた。人の
体は水に濡れると電気抵抗が大幅に減るためAC100Vに感電するとショック死することが
有るそうだ。助けようとした大人二人が犠牲になった。岩村氏の妻貴子さんも重傷。尾
崎君の妻由香さんと長男来空君と由香さんの親戚の山本澄江さん(75)が軽傷。

あまりにも酷い人災だ。
施工したのが電気の事に無知な人だったのか?
それとも資格を持った人だったのか?
電気には安全装置が必要なんだという基本的知識を一般の人達も認識する必要がある。

尾崎君の優しい笑顔が目に浮かぶ。奥様も優しそうな人だった。
きっと明るい家族だったに違いない。
その幸せが突然途切れた。
僕らの行く先にはそういうトラップが仕掛けられている。
避けられるものも有れば、避けられないものも有る。

亡くなったお二人のご冥福を祈ると同時に、残された人々の悲しみとこれからの人生を
思うと、いたたまれない。