尾崎君の感電事故について

150722Wed
◆尾崎君の感電事故について
事故の詳しい経緯はまだ分からない。
電気柵の電線は彼らが川に入る前から垂れ下がっていたのか?
恐らく、そうではなかったと思われる。
なぜなら、事故が起こる前から尾崎君と来空くん、海青くんの三人は川に入っていたら
しいから。その時にピリピリとして川の異変を感じたはずなんだ。

川で遊んでいた三人を岩村夫婦と尾崎君の妻由香さんとその親戚の山本澄江さんら四人
は橋の上から見ていたらしい。そして「そろそろ上がりなさい。」と声をかけた直後に
事故は起こったようだ。

以下のように推察する。

川から上がり路上に出る前に尾崎君と海青くんが誤って紫陽花群の電気柵に触れてしま
った。自ら掴んだのかも知れない。二人は左腕に重傷を負い川に転落した。
尾崎君はこの時電気ショックで落命したか、気絶したまま川に落ちて窒息死したのかも
知れない。
来空くんは電線を触れなかったものの、二人と一緒に川に転落し、川の流れに垂れた電
線によって感電し軽傷を負った。

それを見た岩村氏が真っ先に海青君に駆け寄った。電線を海青君から離そうと掴んだの
か、同じように左腕に重傷を負った。そして落命した。
貴子さんは電線に直接触れなかったものの近寄り過ぎて重傷を負った。

尾崎由香さんは川を下流に流され始めた尾崎君が流されるのを食い止めようと川に入っ
た。尾崎君が流されて電線から少し離れたことが幸いして軽傷で済んだ。

岩村氏と貴子さんも同じように流され少し離れた所で山本澄江さんが川に入って流され
るのを食い止めた。山本さんも軽傷で済んだ。

この推察通りだとすれば、紫陽花群の周りの電気柵は人にそれが有ることが分かるよう
になっていたのか?という疑問が湧く。もしそうなっていたら、そこに近づくのは危険
という気付きが生まれるべきだった。その気付きさえあればこの事故は自衛出来た可能
性が高い。

もちろん、いくら紫陽花群を守るためとはいえ、公共スペースに電気柵を設置するなど
言語道断なのだが。

一般的に電気柵というものは田畑を動物から守るために備えるものだから、紫陽花の周
りにそれが有るなんて誰も思わないだろう。それに紫陽花は見事に咲いていたのかも知
れない。そうすると、紫陽花の美しさに目を奪われて電気柵に気付きにくい状況だった
のかも知れない。

電気柵といえば、都会の人々は見たことが無いだろう。
岩村氏と貴子さんは長男海青くんが倒れたのに動転して電線の危険に気付かなかったの
かも知れない。そういう意味ではどちらかが冷静さを保って状況を把握してから行動を
起こせば二人の惨事は無かったかも知れない。
とても残念だ。

尾崎君、岩村氏、海青くんの三人が同じように左腕に重傷を負ったのは、右手で電線に
触れ電流が左手に流れて大地または川に流れたからだろうと思われる。
出口の方が抵抗が大きくなることが多く、その分傷がひどくなるのではないか。

自治体は至急電気柵を点検すべきだ。
一方、私達は電気柵には近寄らないということを肝に銘じるべきだ。